たわし二十四節気

鉄フライパンのお手入れ【芒種】たわし二十四節気

今日は、二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」です。稲や麦など、芒(穂)を持つ植物が種を蒔く季節とされています。各地で例年よりも早い梅雨入りが続いてるそうです。ゆるやかに雨の季節が近づいてきています。

この春はご自宅で新しい趣味にトライされた方も多かったのではないでしょうか。周囲でよく耳にしたのは「この機会に本格的なことを」と、いつもよりも手の込んだレシピで料理したり、新しい調理用具を揃えてみたりといった、キッチンでの新しい挑戦のお話でした。はじめて台所に立ったというお父さんたちも何人かいらしたようです。

鉄フライパンはたわしでお手入れが定番

営業再開した直営店の店頭でも、たわしの使い方について男性からの質問が増えています。いちばん多いのは「鉄フライパン」のお手入れなど、鉄製品に関する内容です。新しく購入された方も多いようです。「料理男子は鉄フライパン好き」と何かの記事で読みましたが、確かにそうかもしれません。

と、すると「料理男子」はきっと「たわし好き」なはず・・・。
なぜならば、鉄フライパンや鉄製の中華鍋にとってたわしは必需品。切っても切れない関係だからです。

通常、鉄フライパンを洗う時には、馴染んだ油の膜を守り焦げ付きや錆を防ぐため、洗剤は使いません。そのため、お手入れには必要な油分を残しながら、天然繊維で汚れをかき落とすたわしが重宝されます。

普段使った後は、熱のあるうちに何もつけずにたわしで擦って、汚れを洗い流します。

※写真のたわしは亀の子束子1号

たわしを使う時に大切なのは、ゴシゴシと力任せに擦らないことです。つい力が入って押し付けてしまいがちですが、繊維が寝てしまうとむしろ汚れは落ちにくくなり、たわしも傷んでしまいます。

ちょっと力を入れて落としたいな、と思う箇所がある時は、かためのパームのたわしを選ぶと安心です。繊維をまっすぐに当てて、円を描くように洗ってあげてください。使いたいフライパンのサイズにもよりますが、小ぶりのパームチビッコPは部分的な焦げにも便利。フライパンの内側が丸い場合や中華鍋には白いたわしホワイトパーム(小)もカーブに沿って使いやすいです。

パームチビッコP
亀の子束子1号
白いたわしホワイトパーム(小)

ちょっと擦っても落ちない頑固な焦げの場合は、お湯につけてしばらくふやかして下さい。その後一度火にかけて、少しさましてから擦ってみてください。

さらに頼りになる「カルカヤ」たわし

日々がんばって手入れをしても、料理によっては頑固な焦げが出来てしまうこともあり。そんな時に、圧倒的な強さを見せるのが「カルカヤたわし」です。「カルカヤ」というイネ科の植物の根を束ねた昔ながらの形状で、太くてかたく、水はじきのよいたわしです。頑固な焦げもしっかりとかきおとしてくれます。

カルカヤたわし(小)
カルカヤたわし(大)

普段は見慣れない形ですが、縦にして両先端を使って洗います。乾いたままだと折れやすいので水を含ませてから、洗いたいものに垂直にあてて、無理に押し付けずに繊維のかたさを活かして使うのが長持ちのコツ。斜めにして使うと片減りしやすいのでご注意ください。

鉄フライパンや中華鍋はもちろん、アウトドアで活躍するスキレットやダッチオーブンなどの鋳物とも相性がよく、ひも付きでぶら下げて乾燥させられるので、キャンプにもぴったり。五徳も挟んで洗えるので、カセットコンロのお手入れにも使いやすいです。

使い込んで先端が短くなってきたら、ステンレスの留め具を外して使います。どこまで使えるか自分でも試している途中なのですが、まだ何年もかかりそうです。店頭でお話を伺ったお客様の中には、あらかじめ片方だけ留めめ具を外して、急須の中など茶渋落としに深く入れ込みたい時はこちら、といったように使いわけるという方もいらっしゃいました。ベテランの知恵を感じますね。

シンプルな形だからこそ、使い方の工夫が活きてきます。道具にこだわりのある「料理男子」の皆さんには、ぜひ一度手にしてほしい一品です。包丁を研ぐ砥石のように、お気に入りの鉄製品を磨くたわしにもこだわってみると、ちょっと面倒なお手入れの時間も楽しくなるかしれません。

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