亀の子訪問記

農業を愛してやまない農家が選ぶ亀の子束子

亀の子束子をご愛用あるいは支えて頂いている皆さまのもとを訪れて、さまざまなお話を伺う「亀の子訪問記」。
今回は、 笑顔になる野菜づくりをモットーに専業農家をされていらっしゃる兵庫県宍粟市の「藤木農園」さんにお邪魔しました。

藤木農園

愛情あふれる専業農家「藤木農園」

お話を伺ったのは、生産者の藤木悦子さん。
姫路駅から車で約1時間、到着した藤木農園では青いウェアに可愛らしいトマト柄の手拭いを首にかけた藤木さんが満面の笑顔で
迎えてくださいました。
22歳の時に、北海道にあるご実家の酪農業ではなくご主人の実家である藤木農園に嫁ぐと決め、数多くのお客様に喜ばれる野菜や
メロンを日々作り続けています。
今回は藤木さんのお仕事を知る為、23歳のお嬢さんと一緒に特別にメロンの収穫をお手伝いをさせて頂きました。
早速、亀の子スタッフも着替えてメロンハウスへ向かいます。

   

奥行100mのハウス内はじっとしていても汗が噴き出るほどの気温。そんな中でも手際よくメロンのつるを切っていく藤木さん。
作業を進めながら、丁寧にメロン作りについて話してくださいました。
藤木農園さんで作られているメロンは夕張キングメロンに近い品種で、品種名は札幌キング、商品名は『やまさき ゆめメロン』
として出荷されています。
春先3月に仕込み、取材させて頂いた6月が収穫時期。
ゆめメロンは暖房を使わない無加温栽培、そして苗を地面に這わせたままで育てる地這いづくりで育てられています。

   

おいしいメロンを作る為に、最大限に栄養を実に集める工夫や、きれいなネットを作る為ハウス内の蒸し込みと乾燥を調整する事。
他のメロンより、ひと手間もふた手間もかかり、熟れ具合によっては、すぐにはじけて割れてしまうデリケートなゆめメロン。
目が行き届く適度な規模で作られる藤木農園さんのゆめメロンファンは多く、作業の間も常連のお客様が購入に来られたり注文の
電話がひっきりなしにかかってきていました。

たくさん汗を流し、甘い香りを漂わせるゆめメロンを車に積み込んだらみんなでひと休憩です。

止まらないゆめメロンの食べ比べ

 

藤木さん一家とパートのみなさんでゆめメロンを囲むと、収穫したばかりのメロンを切ってくださいました。
今回採りたての追熟前と追熟したメロンを私たちに食べ比べをさせてくださるとのことで、亀の子スタッフはワクワクが隠し切れ
ない様子。
包丁を入れると、メロンの甘い香りが一気に漂い、みずみずしい果肉の断面にくぎ付け。
まずは、採りたての追熟前のゆめメロンを一口…。
「んーーーっうま!!!!」つい口から出た言葉。追熟前なのに、今まで食べたメロンの中で一番おいしかったです。
程よい柔らかさで、果肉から果汁があふれてきます。
次にいよいよ追熟した食べごろのメロン…。
その味は、もう言葉にならず美味しさのあまり唸る亀の子スタッフ。
一段と柔らかく溶けそうな果肉は、さらに甘く濃厚でした。
皮ギリギリまで糖度が行きわたり、皮のみペラペラになるまで食べたのは初めてです。
ゆめメロンの食べ比べは止まらず、亀の子スタッフ2人で遠慮なくたくさんいただいてしまいました…。

 

「藤木農園で働くメリットって何ですか?」と伺うと「メロンをたくさん食べられます!次はトウモロコシ!トマト!!」とみんな
で盛り上がる休憩時間。常に笑いが絶えないみなさんの明るさに、藤木農園のおいしいメロンや野菜作りの秘訣を感じた気がします。

亀の子束子で仕上げるゆめメロン

   

亀の子束子が活躍するのは、梱包前の仕上げのタイミング。
丹精込めて作ったゆめメロンは細かいネットが全体に張り巡らされているので、隙間に入り込んだほこりを亀の子束子で磨いて
箱詰めしていきます。
「他に浮気したからわかるんやけど、やっぱね亀の子さんやないと落ちんのよ。特に、花が落ちたこのお尻のところが落ちんのよ。」
「亀の子束子の硬さと弾力がないと、仕上げするのにしんどい。だからやっぱり亀の子さん。」

  

「カボチャやメロンはたわしで磨くって、当たり前やと思ってたけど違うんやなって人と話してて気づきました。」
「カボチャやったら機械でするところもあるけど、メロンは特に嗜好品でもあるので手作業でちゃんと検品してお客様のところに
届けます。その時に、亀の子束子のこの密度と強さがないとダメですね。」
500玉程磨くと、亀の子束子は柔らかくなりちょうど家庭用のたわしとして使いやすくなるそうです。
柔らかくなったところで、たわしの交換。そういえば農園に伺った際、いたるところで亀の子束子を見かけたことを思い出しました。
いろんなものを試した結果、亀の子束子に戻りました。というお声を頂くたび、私たちの大きな励みとなり藤木さんのようにお客様の
喜ぶ姿の為に、これからも商品を作り続けていきたいと改めて感じました。

 

乗り越えた先の農業の魅力

22歳で結婚し、23歳で出産。3人の子供たちに恵まれ、明るく幸せそうに見える藤木さんも悩みもがいた時期があったそうです。
北海道から友人のいない兵庫県へ嫁ぎ、専業農家の少ない地域で農業・育児・家事を両立することは簡単ではありませんでした。
若くして育児に追われる中での理想と現実のギャップ、「自分はいったい何をしているんだろう。」「農家の大変さを誰もわかって
くれない。」苦しんでいた時に出会ったのが、宝塚にあるトマト農家さんでした。
藤木さんの悩みを全て受け止め、すすめられたのは専業農家のお母さんが集まる会合。
そこで藤木さんは、自分の見ていた世界がいかに狭かったのかを知り、皆同じ悩みを抱え乗り越えてきたからこそ農家のお母さんは
底抜けの明るさがあるのだと気づいたそうです。

   

苦労しながらも続けてきた農業の魅力をお聞きすると、
「自分が作ったものを人に売る、その繋がりで人ができる、同じように頑張っている仲間がいる。農業ってこれがあるから楽しい
よね。」「うちでは、トマト嫌いが食べられるトマトを作ってます。これだとうちの子は食べるねんと言われると嬉しい。」
関西のお母さん強い!こうなりたいと思っていたら、いつしかそういわれるようになったと明るく元気な笑い声で話す藤木さんを
見ているとこちらも、無条件に笑顔になりました。
藤木農園のみなさん、メロンと元気のお裾分け、ありがとうございました!

『藤木農園』
https://www.facebook.com/fujikifarm/

ゆめメロンを使った『ゆめメロンパフェ』
ゆめメロンの食べごろ時期でしか頂けない期間限定パフェ。午前中で売り切れてしまう事も多いので、事前のお問い合わせ必須です。
他にも、ゆめメロンを使ったメロンショートもオススメです。
  

▼森のお菓子工房 木いちご
http://kiichigo.org/

こちらで、藤木農園のお野菜が購入できます。
これからの時期は、人気のトウモロコシが並ぶ予定です。
▼農協直売所 旬彩蔵山崎店
https://life.ja-group.jp/farm/market/detail?id=790


登場した亀の子束子

亀の子束子3号
定番サイズの1号よりやや大きめ。大きな鍋や浴室等広範囲を洗うのに便利です。