亀の子訪問記

磨きつづけて一世紀。谷中の老舗銭湯が愛用するいちばん大きな亀の子束子

今年創業110周年を迎えた亀の子束子、皆さまのご愛顧に感謝の意を新たにする一年でした。
改めて新企画として、亀の子束子をご愛用あるいは支えて頂いている皆さまのもとを訪れて、いろいろなお話を伺う「亀の子訪問記」をスタートします。


創業以来の100年のお付き合い

まず今回お伺いしたのは、東京・谷中で約100年の歴史を誇る老舗銭湯「朝日湯」さん。
11/29に3周年を迎える亀の子束子谷中店のご近所で、時折お立ち寄りいただいています。お話を伺った日もご主人が谷中店に顔を出してくださいました。
ご愛用頂いているのは「亀の子束子4号」。

オレンジのパッケージで包装された元祖「亀の子束子」シリーズ最大(幅 9cm×長さ17cm ×厚み 5.5cm)の大きなたわしです。
でも「この大きさでないと大浴場には効率が悪い」と語るのは朝日湯のご主人、小島さんです。

創業100年を迎える朝日湯さんは代々谷中の地で銭湯を営んでこられました。「創業から考えると100年くらいは亀の子束子を使い続けているのではないか」とのこと。一世紀にわたるお付き合いです。

小島さんも小さなころからお風呂場の掃除を手伝っておられたそうですが、当時はお風呂場の壁やタイルと、さらに床もすべて4号たわしをご利用いただいていたそうです。床は広いので、両手にひとつずつ持ってこんな風に使っていたんだよ、と教えてくださいました。(※現在は床はデッキブラシが主だそうです。)
また、水道の蛇口周りなどの細かい部分を洗う際に亀の子束子4号は必需品だそうです。
さらには「他のたわしでは駄目なんだよ。亀の子束子でないとしっかり落ちないんだ。同業者も亀の子束子以外を使っているという話は聞いたことがない。」とのこと。長年ご利用いただいているからこその力強いお言葉です。


昔からの目地にはたわしが断然いい


ご主人とは谷中店内でのお話でしたので、後日改めてスタッフが朝日湯さんを訪問。
お掃除は朝からアルバイトさんたちが担当されているそうで、開店前のお風呂場は掃除済で明るく清潔に磨かれています。

今度は小島さんの息子さんが迎えてくださいました。
たわしの取材って珍しいですよね。と笑いながら、洗っている様子も再現していただきました。
ところが「でも正直なところ、今はナイロンを織ったものと半々くらいで使い分けています。ナイロンは軽いですし。」と話は気になる展開へ。
実は朝日湯さんでは、最近蛇口まわりのタイルを新しくされたそうです。「今のタイルは素材も洗いやすくなっていて、目地が大体黒かグレーです。」確かに上写真でも蛇口の周りのタイルは目地に色がついているのがわかります。

「つるつるしていたり目立たない部分は楽に洗えるものでもいいのですが、うちは古くからの店なので壁などのタイルの目地は白です。昔はタイルの目地と言えば白だったんですね。白は汚れも目立ちますし、古いタイルは目地の奥までしっかり入ってくれるものでないと駄目です。そこはやはりこの(4号)たわしの方が断然きれいになります。」
タイルの目地色や材質による違いは初めて知りました。古くから愛用されていることには理由があると改めて知らされます。
「軽くて扱いやすいものはやはり減りも早い。その点、やはり亀の子束子は持ちがいいと思います。(たわしの目が詰まっていることもあり)水を使って洗っていくと、いい意味でも悪い意味でも重くなってきます。でもその重みがあるからこそ、軽いものだとさらっと済ませてしまうところもしっかり洗える気がします。」

うっすら握り跡のついた4号たわしに、100年以上に渡って愛されつづけてきた地域の憩いの場を、毎日磨き上げている皆さんの思いを感じました。
お忙しい中、ご協力ありがとうございました!


朝日湯

東京都台東区谷中2-18-7

平日14:00~22:00
土日10:00~22:00
(最終受付)
http://www.asahiyuplus.com/asahiyuplus/Details/asahiyu
超音波風呂/バイブラ風呂/遠赤外線サウナのほか、日替わり湯・変わり湯などもお楽しみいただけます。


登場した亀の子束子製品


亀の子束子4号
パームヤシを使用した「亀の子束子」シリーズ最大のたわし。大きくても密度はしっかり。
業務用や屋外のお掃除などに利用されます。

※亀の子束子谷中店は2020年11月に移転いたしました。上記記事内の情報は投稿当時の内容です。

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